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歳を取ると、健康ではなくなり脳は衰えて、抑うつ状態になると考えている人が少なくありません。米国カリフォルニア州において、21～100歳までの一般住民1500人以上を対象に、身体機能、認知機能、精神状態について調査した結果、それとは異なる結果が得られました。年齢が増すごとに、身体機能と認知機能の衰えは認められましたが、精神状態については改善がみられました。これは年齢とともに賢くなるからだと研究者らは述べています。高齢になると感情の制御が巧みになり、抑うつ症状にも対処できるようになります。高齢者のうつ病は併存疾患と密接に関連しており、抑うつや不安を巧みに攻略することで、身体症状にも良い効果が得られるのではないかと思われます。この話題は、Journal of Clinical Psychiatry誌に発表された論文をもとにMedscape医療ニュースが記事にまとめています。

（2016年8月）