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2017年09月04日

飲酒の習慣を減らせばうつ病のリスク因子も減る可能性があります

うつ病は公衆衛生上の大きな問題となっています。うつ病を予防するにはリスク因子を減少させる必要があることから、カナダの研究者らが一般住民を対象に長期間にわたってうつ病発症のリスク因子について研究しました。うつ病の累積発症率は2年間のフォローアップで4.8%、4年間では6.6%でした。数あるリスク因子の中で唯一取り除くことのできるリスク因子は飲酒の習慣でした。2年の時点でのうつ病発症例の5.1%、4年の時点でのうつ病発症例の10.2%は時々の飲酒が誘発した可能性がありました。時々の飲酒の習慣のある人が10%減少すれば、飲酒が誘発するうつ病は半分になることが計算できました。時々の飲酒はうつ病予防のターゲットになりうることが、BMJ Open誌で報告されました。

(2017年6月)

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