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2017年09月04日

tDCS療法とSSRI治療を比較した研究結果が報告されました

うつ病治療において経頭蓋直流電気刺激(transcranial direct-current stimulation:tDCS)療法と選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の有効性を比較した研究がブラジルで行われました。245人の単極性うつ病患者をSSRIで治療する群(SSRI群)、tDCSで治療する群(tDCS群)、偽治療群の3通りに無作為に振り分けました。SSRI群とtDCS群は偽治療群より有効であることが明らかとなりましたが、tDCS群はSSRI群より劣っていないことは証明できず、皮膚の発赤、耳鳴り、および神経過敏の症状の発現率が他の2群に比べて高く、躁病の新規発症が2例認められました。また、SSRI群では眠気と便秘が他の2群よりも多く認められました。この比較はブラジルの研究者らによってNew England Journal of Medicine誌に発表されました。

(2017年6月)

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