トピックス
2018年01月05日
肥満はうつ病患者の認知機能を低下させる可能性があります
国立精神・神経医療研究センターの研究者らは、うつ病患者の認知機能や脳の構造に対する肥満の影響について検討しました。その結果、肥満[BMI(体格指数)が30以上]は、うつ病患者の認知機能の低下と関連していることがわかりました。うつ病患者と健康な人の認知機能を比較すると、うつ病患者では言語記憶、作業記憶、細かい作業をする速度などが健康な人に比べて低い結果でした。うつ病で肥満の患者と肥満でない患者を比べると、肥満の患者では、作業記憶、細かい作業をする速度、実行機能が低下していました。この研究結果により体重コントロールがうつ病患者の認知機能にプラスの効果をもたらす可能性が示唆されています。うつ病患者の認知機能に対する肥満の影響がJournal of Affective Disorders誌で報告されています。
(2017年10月)