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2018年04月12日

妊娠期における魚の摂取量と抑うつ症状の関係

環境省が2011年から全国10万組の親子を対象に始めた健康調査「エコチル調査」に参加する母親約7万5000人について、富山大学医学部のグループでは、妊娠期における魚の摂取が精神状態に及ぼす影響を調べました。その結果、妊娠中後期では、摂取量が「やや少ない」「中程度」「やや多い」「多い」と答えた人が、「少ない」と答えた人より抑うつ状態になりにくいことがわかりました。妊娠前期では「やや少ない」「中程度」の人が、産後は「やや少ない」「中程度」「やや多い」人が「少ない」人よりなりにくい傾向が見られました。研究者らは、胎児が盛んに発育する妊娠中後期に、関連性がより顕著になると分析しています。妊娠中~産後における魚の摂取量は母親の抑うつ状態の程度と関連する可能性があると富山大学の研究者らがJournal of Psychiatric Research誌オンライン版で報告しています。

(2018年2月)

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