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2018年04月12日

診療所でうつ病と診断されても治療するのはわずか3分の1

うつ病には有効な治療法があるにもかかわらず、治療を受けていない患者が多くみられます。そこで米国では、保険診療記録(2010~2013年)を用いて、診療所でうつ病と初めて診断された成人241,251人を対象にうつ病治療開始時期、治療選択について調査が行われました。その結果、治療を開始した患者はわずか35.7%でした。60歳以上の高齢患者では治療を受ける割合は 44歳以下の患者の半分でした。症状が重い患者ほど治療を開始する割合が高まりますが、最も重いとされる大うつ病性障害の可能性がある患者においても治療を開始したのは53%でした。うつ病と診断されても治療を受ける率は低く、これを改善する努力が必要だと、米国の研究者らは、Journal of General Internal Medicine誌で報告しています。

(2018年2月)

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