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2018年06月07日

寝室は暗くするとうつ病予防に役立ちます

わずかな夜間の光(LAN)でもうつ病リスクを高めることが過去の研究で明らかになっています。わずかなLANでもヒトの概日リズムに影響しますが、LANと抑うつ症状との関連は明らかになっていません。2010~2014年にかけて、寝室の光量を測り、抑うつ症状を評価する研究が奈良で行われました。試験開始時に抑うつ症状のなかった863人(平均71.5歳)を対象にほぼ24ヵ月追跡調査しました。暗いグループ(5ルクス未満、710人)に比べて、明るいグループ(5ルクス以上、153人)では、有意にうつ病発症リスクが高いことが明らかになりました。高齢者では自宅の寝室に明かりがあると抑うつ症状のリスク因子になることから、寝室を暗く保つことがうつ病予防の選択肢の一つであると、研究者らはAmerican Journal of Epidemiology誌で報告しています。

(2018年3月)

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