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2018年07月04日

「なんとかなるさ」― 日常のストレスを早く乗り越えることが健康の秘訣

日常生活におけるストレスの対処方法は、身体的健康に強い影響を及ぼします。軽度のストレスを感じた後に残る不快な感情が将来の身体的健康にどのように関係するかを米国の研究者らが調査しました。全国的な健康調査の参加者(1155人)を対象に実施された本調査では、口論や仕事がうまくいかないなどの日常のストレス要因があった場合、その不快な感情をどの程度引きずるかを8日間評価し、約10年後に、慢性疾患の有無、日常生活に支障があるか否かなどの身体の健康状態について評価しました。その結果、不快な感情をかなり引きずってしまうと回答した人では、10年後に慢性疾患がより多くなり身体機能の低下と関連していました。「なんとかなるさ」と考えてストレスから早く立ち直ることのできる力が10年後の健康を左右すると、研究者らはPsychological Scienceで報告しています。

(2018年3月)

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