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2018年08月10日

ゲーム依存が疾患として認められました

テレビゲームなどのやり過ぎで日常生活に支障をきたすゲーム依存症が「ゲーム障害」として国際疾病分類-第11版「ICD-11」*に記載されると、世界保健機関(WHO)が公表しました。大幅な改訂が行われたICD-11では、「ゲーム障害」を「物質の使用や常習的な行動に起因する疾患」に分類しており、「ゲーム障害」は精神疾患の一種として国際的に認められたことになります。 ゲームをしたいという気持ちをコントロールできない、ゲームをすることが他の活動より優先してしまう、その結果困ることになってもゲームを継続しエスカレートしてしまう、といった状態が12カ月以上続くと「ゲーム障害」と診断されることになります。ゲーム障害がICD-11に記載されたことから、世界中で治療プログラムが開発され、ゲーム障害のリスクが注目されるだけではなく、予防や治療が行われることになります。ゲームをする人は、他の日常生活が疎かになったり、心身に変化を来した場合、ゲームにその原因がある可能性もあり、自分がどれだけゲームに時間を費やしたかを注意していなければならないと、WHOはそのホームページで警鐘を鳴らしています。

(2018年6月)

※ ICDは日本をはじめ多くの国で、患者の統計、医療保険の支払いなどの基本となる病気やけがの分類です。

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