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2018年08月10日

うつ病に対する偏見を減らし正しい知識を広める取り組みが必要です

うつ病を有する人にとって、社会の人々の偏見は負担となります。うつ病に対する知識の欠如、誤解、偏見がうつ病治療の妨げになることから、社会の人々がうつ病をどのように理解しているのかについて筑波大学の研究者らが調査しました。うつ病を有する人々の行動についての誤解、休息の必要性に対する認識、薬物療法の有効性に対する認識、うつ病の病因についての偏見、について自記式の質問紙に回答してもらい、その結果を分析しました。1,085人から回答が得られ、うち30.7%がうつ病の病因について偏見があり、薬物療法の有効性を認めたのは58.9%にすぎませんでした。70%以上が休息の重要性を認め、明るい性格でもうつ病になりうることを理解していました。うつ病に対する偏見を減らし知識を向上させる取り組みが必要であると、研究者らはJournal of Clinical Medicine Research誌で報告しています。

(2018年3月)

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