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2018年09月20日

うつ病発症に新たなメカニズムがあるかもしれません

うつ病患者の30%では治療効果が認められないといわれています。これは、うつ病の原因が脳内のセロトニンおよびノルエピネフリン不足という前提で治療が行われているからではないか、これらが原因ではないタイプのうつ病には従来の治療では効果がみられないのかもしれない。こうした疑問を背景に、広島大学の研究者らはタンパク質の一種であるRGS8がうつ病に関与していると考えました。RGS8は、脳の動きや気分の調整に関与する部分に作用することがわかっています。RGS8を多く有するマウスと通常のマウスを比較したところ、RGS8を多く有するマウスでは抑うつ症状が軽度なことが明らかになりました。研究者らはRGS8が、新しい抗うつ薬の開発につながると期待しています。この研究結果はNeuroscience誌で報告されています。

(2018年7月)

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