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2019年01月18日

少し運動する時間を増やすと気分がよくなるかもしれません

低活動の時間を減らし身体を動かす時間を増やすことは、うつ病の減少につながるといわれています。そこで、これらの関連を調べる研究が文化学園大学の研究者らによって行われました。うつ病の評価には老年期うつ病評価尺度15項目日本版(GDS-15)を用いました。日本の一般の高齢者(65~85歳)276例を対象に、低活動(テレビを見ているなど)、軽い活動(家事など)、中等度以上の活動(スポーツ、速歩など)の1日当たりの平均時間を算出しました。その結果、低活動の時間が少ないことや中等度以上の活動が多いことは抑うつ症状の減少と関連していました。また低活動の時間を30分減らして、その時間を中等度以上の活動に置き換えると、抑うつ症状が有意に少なくなりました。高齢者では低活動の時間をたった30分減らしてその分軽く運動することで、抑うつ症状が軽減することが、BMJ Open誌で報告されました。

(2018年9月)

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