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2019年05月10日

きちんと薬を飲まない高齢のうつ病患者が多いようです

うつ病は高齢者に多く認められ、治療には通常抗うつ薬が用いられます。そこで、かかりつけ医で処方された抗うつ薬の服薬状況についての調査がオランダで実施されました。オランダの保健サービス研究機関(NIVEL)のデータを用いて、60歳以上のうつ病患者を対象としました。その結果、処方されてから2週間服薬しなかった患者は13.5%、毎日の決められた服薬量の80%未満しか服薬しなかった患者は15.2%、服薬を継続することができなかった患者は37.1%に達しました。高齢者における抗うつ薬の服薬状況は良好ではないことが明らかとなり、抗うつ薬による治療中は決められた量を決められた期間服薬することの重要性が強調されています。この研究結果はFamily Practice誌で報告されました。

(Floor Holvast, et al. Fam Pract. 2019 ; 36 : 12-20.)

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