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2019年07月08日

幼児期に寝室にテレビを置くと成長してから精神的身体的健康に悪い影響がでるかもしれません

北米における子どもに対するメディアのガイドラインでは、TVなどの画面のない場所を設けることを提案しています。そこで、カナダの研究者らは幼児期に寝室にテレビがあると、成長してから精神的健康および身体的健康にどのように影響するのかを調査しました。ケベックにおける子供の成長に関する長期調査から女児907例と男児952例を調査対象としました。4歳の時点で寝室にテレビがあると、12歳の時点でBMI(体格指数)が高く、精神的ストレスや抑うつレベルが高かったほか、被害者意識が強く、他人に対して攻撃的になりやすく、社交性が低い傾向が見られ、13歳の時点では不健康な食生活になりやすいことがわかりました。これらは基礎にあった子ども自身の問題や家族の要因とは無関係でした。幼児の寝室にTVなどの画面を置くことは長期的な心臓代謝性の健康、精神的健康、および社会的関係を考えると適切ではないようです。この研究結果は、2019年のPediatric Research誌オンライン版で報告されました。

(Pagani LS, et al. Pediatr Res. 2018 Dec 26. オンライン版)

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