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2019年11月20日
不安症やうつ病は睡眠に影響するのだろうか
不眠症は最も一般的な睡眠障害で、不安症やうつ病と強い関係がみられます。そこで不眠症と精神的併存疾患との関係を韓国の研究者らが調査しました。成人(2762人:19~69歳)を対象に対面で質問紙を用いて不眠症を評価し、不安症とうつ病の診断を行いました。2762人のうち10.5%に不眠症がみられ、この集団では不安症とうつ病がより多く認められました。不眠症の集団では不安症もうつ病もない人は52.4%、不安症のみの人は21.7%、うつ病のみの人は7.2%、両方有する人は18.6%を占めました。両方有する人は睡眠の質や日中の眠気を示すスコアも不良でした。不眠症を治療する際には、精神面も評価して適切に治療することを勧めると研究者らは述べています。この研究結果は2019年のFrontiers in Neurology誌で報告されました。
(Chang-Myung Oh, et al. Front Neurol. 2019; 10: 849.)