生産体制
最先端の薬品製造体制を整え、高品質な製品を提供
GMP基準に準拠した岡山製薬工場および群馬工場、QMS基準に基づいて医療機器を総合的に手掛ける千葉工場、手術用縫合糸のアジア生産拠点・青島耐絲克医材有限公司の4生産拠点で、高品質な医薬品(医療用・一般用)・医療機器を製造しています。いずれの工場でも、ハイクオリティーと安定供給を第一に、さらなる設備拡充に取り組むとともに、生産性とコストパフォーマンスの向上にチャレンジを続け、お客様の信頼と期待にお応えしています。
-
岡山製薬工場
液剤・固形剤の製剤から包装工程まで、
医薬・診断薬の高い生産能力を発揮●医薬品GMP適合*1
●ISO13485認証取得*2*1 GMP(Good Manufacturing Practice):医薬品等の製造管理及び品質管理
*2 ISO13485:医療機器における品質マネジメントシステムの国際規格
-
-
液剤・固形剤の製剤から包装工程まで、医薬・診断薬の高い生産能力を発揮
医薬品製造においてはGMP*1基準に、診断薬製造では国際的品質マネジメントシステムISO13485*2に基づいた厳格な製造・品質管理体制を構築し、高品質な製品を製造しています。各工程で品質試験を繰り返し実施して出荷判定するとともに、出荷後は安定性試験を実施しています。無菌操作法で製造可能な液剤設備を有するほか、診断薬では免疫試薬の量産化にも成功しています。
岡山製薬工場は、高品質医薬品の製造能力のさらなる強化を目指し、2009年に本格稼働した固形剤および液剤の製剤棟を有しています。あらゆる角度から製造ラインを監視する品質管理体制を構築し、液剤では高度な清浄度を満たす製造環境を完備するほか、多様なニーズに高品質で対応可能な最新鋭設備を設置しています。製剤棟の医薬品固形剤の生産増加に伴う包装能力と、体外診断薬医薬品の生産および包装能力強化のため2014年1月に竣工し、稼働を開始した包装棟は製剤棟と同様に国際的医薬品GMP基準に適合した環境下で製造事業の付加価値向上と成長基盤の構築を目指すとともに、受託製造の拡大にも力を入れております。
また、これらの医薬品の生産量拡大による物流量増加を受け、岡山配送センターを改築し、従来の1.7倍まで製品の保管能力を高めることで、医薬品等の製造から物流までの、高品質な製品供給機能の更なる強化を図っております。
-
群馬工場
●受託製造*1
●PIC/S GMP*
●ISO14001認証*3*1 受託製造: 委託元から製造過程の全てあるいは一部を引き受けて製品を製造すること
*2 PIC/S GMP: 医薬品等の製造管理及び品質管理
*3 ISO14001認証: 環境マネジメントシステムに関する国際規格
品質にこだわり、多種多様な製品を受託製造
群馬工場は長年培ってきた技術力を基に、医療用医薬品と一般用医薬品、医薬部外品に加え、食品添加物や治験薬などを受託製造しています。
剤形は錠剤(糖衣錠、フィルムコート錠、湿製錠®など)やカプセル剤のほか、顆粒剤、散剤、液剤、軟膏剤(クリーム剤)などに及びます。包装形態はPTP包装(ブリスター包装)のほか、両面アルミPTP包装、分包、ボトル包装(ポリ容器とガラス瓶)、チューブ包装、ダブルフォーミング包装など多岐にわたります。
よい品質の製品を安定生産することを目指し、PIC/S GMPに準拠した施設と設備、環境、仕組のもとで、従業員が「品質を創りこむ」ことを意識し、原包材の受入から最終製品の検査と出荷にいたるまでの品質と製造を厳格に管理しています。
近年は新規設備を導入して、生産物量の増加に備えています。2019年に特別高圧受変電設備を設置して従来の10倍の電圧を受取れるようになりました。また、倉庫を増設して保管能力を1.3倍に増やしました。さらに、2020年に品質情報管理システム(LIMS)、2022年に製造実行・管理システム(MES)を導入し、品質保証と製造管理のさらなる向上に努めています。
群馬工場は多様な剤型や包装形態に対応した製剤技術や包装技術を保有しています。引き続き質の高い技術者を育成し、新たな技術を積極的に活用して技術開発と工業化を成し遂げ、委託元の様々なご要望に真摯にこたえていきます。さらに、他のアルフレッサグループ企業と連携し、開発・製造から物流・販売までの切れ目ないサプライサービスを提供していきます。
そのほかに、群馬工場は環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得しています。
エネルギー中央監視制御システムを活用して工場内のエネルギーを総合的に管理しています。また、専用の浄化装置で水道水から不純物を取り除き、精製水として製造に使用した後は、微生物で分解してきれいな水の状態で排出しています。今後も省エネと環境保全に努めていきます。
さらに、さまざまな地域貢献活動を通じて社会的責任を果たし、良き企業市民として持続可能な社会の実現に貢献していきます。
-
千葉工場
国内最大規模の手術用縫合糸をはじめ、
各種医療機器の製造拠点として●医療機器QMS省令*3適合
●ISO13485認証取得
●CEマーキング*4認証取得*3 医療機器QMS省令:医療機器の製造管理及び品質管理の基準に関する省令
*4 CEマーキング:製品が欧州連合(EU)地域の安全規格に適合していることを示すマーク
-
-
国内最大規模の手術用縫合糸をはじめ、各種医療機器の製造拠点として
千葉工場は、最新鋭の設備を備えた、国内最大規模の手術用縫合糸製造工場です。手術用縫合糸「ネスコスーチャー」を中心とする各種医療機器の技術開発から製造までの一貫体制を整え、安全で使いやすく、機能的な製品づくりを推進しています。原料・資材の入荷段階から製造、包装、出荷に至るまでの全ての工程において、QMS省令に基づく厳格な品質管理体制を構築し、さらに最新鋭の検査設備も充実させ、受入・工程内・中間製品・最終製品の4段階で試験を実施。医薬品医療機器等法や公的規格よりも厳しい社内基準を設け、社内基準に合格した製品だけを市場に送り出しています。
-
青島耐絲克医材有限公司
アジアの製造拠点として、
高品質な手術用縫合糸を安定供給●医療機器QMS適合
●ISO13485,ISO9001認証取得
-
-
アジアの製造拠点として、高品質な手術用縫合糸を安定供給
青島耐絲克医材有限公司は、北京と上海のほぼ中間に位置する青島市の経済開発区内に開設したアジアの製造拠点です。良質なシルクを豊富に確保できる好立地を活かし、高品質なシルク縫合糸を製造するほか、合成吸収性縫合糸や心臓血管外科用縫合糸も日本と同等の技術で製造しています。
また、高い生産能力を誇る工場において高品質な製品を安定供給する体制のもと、中国国内への製品販売を行う営業部を設置、成長著しい中国市場における販売拡大を推進しています。