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2019年11月20日

高齢のてんかん患者が増えています

てんかんは脳卒中や認知症発症後の高齢者によくみられる神経疾患で社会が高齢化するにしたがってその発症は増加するものと思われます。高齢者のてんかんの症状は若年者の症状と異なります。症状には目立った特徴はなく短時間であること、目撃者がいないことなどから診断は容易ではありませんが、他の似たような発作と鑑別して正しい診断を受けることが大切です。高齢者は腎臓や肝臓の機能低下等の加齢に伴う身体的変化があり、合併症の有病率が高く多剤併用していることから、高齢者のてんかん治療には特別な配慮が必要です。抗てんかん薬を選択する際には、薬物動態や薬物相互作用および副作用の可能性を考慮する必要があります。高齢者のてんかんは脳卒中や認知症と強く関連している可能性があることが韓国の研究者によって2019年のJournal of Epilepsy Research誌に報告されました。

(Sang Kun Lee. J Epilepsy Res. 2019 Jun; 9(1): 27–35.)

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